よくある質問

はじめに

先生は現役の時にどの程度医学を理解できていたと思いますか?

これは自分の生徒には言っていますが、現役の時は医学を全く何も理解していませんでした。「今と比較すれば」や「卒業して医学の深さに改めて気づいた」という意味ではなく、そもそも理解しようとすらしていませんでした(学校の授業があまりに面白くなく、興味がなかったので)。
では試験対策で何をしていたかというと「端から端まで一言一句違わず暗記」です。国試当日は「6年生の1年間で1度でも見たことがあることは必ず覚えている」という状態に仕上げて試験に臨みました。(結論は知っているけど、機序は知らないので、説明はできませんでした)

先生は現役の時にどの会社のビデオ講義を見ていましたか?

現役のときはほぼ何も見ていませんでした。理由は朝倉内科学を見れば全部書いてあるだろうと思ったこと、そして教科書を読んだ方が早いだろうと思っていたことです。今思うと非常にチャレンジングなことをしていたなと思います。
僕を心配した友人から、「直前のまとめ講義は絶対に見た方がいい」ということを強く勧められ、「(他社)直前まとめ講義」「(メック)公衆衛生のまとめ」「(メック)ラストメッセージ」だけは受講しました。

先生は卒業試験対策をいつから始めましたか?

僕は試験を非常に舐めており、1回目の卒業試験に落ちかけたときから本格的に勉強を始めました。そのため卒業試験1週間前からが本格的に学習開始した時間です。
※僕の学校の卒業試験は科目別に週1回×8週だったため、必然と時間は1週間しかなかった。

先生は国家試験対策をいつから始めましたか?

一応開始したのは11月頭、本格的には12月入ってからです。11月末に最後の柔道大会があったため、卒業試験終了後(10月頭)からは改めて稽古三昧だったので勉強時間が取れませんでした(暗記ノートづくりなどの最低限はやっていましたが)。
代わりというわけではありませんが、12月入ってからは一切の趣味を断ち、1日最低15時間、平均18時間は確実に勉強していました(休憩時間含まず)。

先生はクエバンを何周解きましたか?

僕はクエバン・回数別過去問題集を持っていませんでした。そもそも国家試験問題の演習をしたことがありません。僕を心配した友人から「(他社の)直前まとめ講義を見た方がいい」と勧められたため、その講義内で取り扱っている問題だけが国家試験問題として目にしたことがある問題です(おそらくせいぜい500問)。 

先生はどのぐらい問題演習をおこなっていましたか?

主な問題演習は卒業試験問題3年分で、卒業試験終了後は他社の模試×4回分(500問×4=2000問)を見直したのでほぼ全てとなります。模試見直しに関しては解説の暗記を行っていたので、演習自体は卒業試験対策の際におこなったものでほぼ全てです。

先生はどのような教科書を使っていましたか?

僕が持っていた教科書は朝倉内科学のみでした(病気がみえる・イヤーノートなどは持っていませんでした)。今見るとひとつひとつの内容は決して多すぎるというわけではありませんが、学生の立場から見れば非常に難解な教科書で、心の底から失敗したと考えていました(卒業試験対策中に気づく)。

学習方法の概論

基本的な勉強方針を教えてください。

医学の試験突破という目的であるならば、勉強とは「暗記」であるべきです。知ってるか知らないかで1点が変わり、その1点で合否が分かれます。必要・重要な知識とそうでないものがあるのは事実ですが、学生の自己学習でそれらを判断しきるのは難しいかと思います。ですので、基本的には一度見たものは確実に覚えるという学習を心掛けるとよいです。

量が多すぎて覚えきれません。優先順位をつけるとしたらどのように覚えるべきでしょうか?

テキスト学習と問題演習で、優先順位の付け方に差があります。
【テキスト学習のとき】
①疾患の症状・病歴+治療を覚える
 →だれがどんななにを訴えて病院に来るか

②疾患の病態を覚える
③疾患の検査+所見を覚える
【問題演習】
①問題が解けなかったのであれば「問題の答え」を覚える
②問題が解けたのであれば「答えの理由」を覚える
③答えの理由も言えるのであれば「他の選択肢が誤りの理由」を覚える
という順序をオススメしてます。

必要・重要でない知識の特徴はありますか?

一概には言い切れないのですが、僕が個人指導中に「どうでもよい」と称するものの例としては以下のものを挙げます。
①数値
②検査・治療の適応基準
③最新の医学の動向
などは後回しにするべきと教えています。(覚えることに損はありませんが、コストパフォーマンス的には良くないという意味合いです)

なぜそれらの知識は必要・重要でないのでしょうか?

医師国家試験は「医師として最低限の医学の概念を理解できているかどうか」を問う試験であると考えられます。しかし医学は範囲が膨大であり、細かい数字などを問い始めると、暗記力・運勝負になってしまいかねません。そのため、医師国家試験では上記のような「知ってた・知らなかった」というだけになりそうな内容はあまり出題しないので、暗記都市てぇあ後回しでよいという説明になります。

使用する教材について

学校からは朝倉内科やハリソン内科などの成書を使うように言われたのですが、どうでしょうか?

講師として言えば、絶対に避けるべきかと思います。そのほか、臨床向けに書かれている成書はいずれも試験対策には用いないことをオススメします。
これらの専門書はある程度の理解を前提として記載されており、細かい内容も膨大に増えていきます。そのため医師国家試験対策レベルの段階で変に目を通してしまうと、理解に苦しむだけでなく、大きな誤解につながる可能性もあります。いずれも本としての完成度は非常に高いですが、試験対策に直結するとは考えない方が無難です。

 

他社(メック以外)教材を使ってもよいでしょうか?

全然問題ありません(会社的にはNGかもしれませんが…)。正直言えば、どの教材だろうと言っている内容のベース部分にそこまで大差はありません(各社の特徴はありますが)。であれば、自分がやりやすい・やる気になる教材を使うべきかと考えます。

メックの教材を見終わったのですが、他社教材も見た方がよいでしょうか?

不要です。正直言えば、どの教材だろうと言っている内容に大差はありません(各社の特徴はありますが)。「全国1位を取る」ためなら見てもいいですが、「試験に合格する」という目的なら、わざわざ違う教材を見るのは時間の無駄です。それならばもう一度メック教材を見直して、覚えていなかった部分などをあぶりだす方が良いかと思います。

問題演習について

問題の答えだけ覚えても応用力が身につかないのではないでしょうか?

「1度見た問題の答え」さえ覚えられていないというのは、基礎すら身についていない状況です。応用力を気にするのはその次のステップと考えましょう。

問題演習はクエバンでよいでしょうか?

クエバンは非常に優れた問題集・解説書ですが、演習方法には工夫が必要と考えます。基本的には「頭から解いていく」という学習はやめておいた方が無難です。クエバンは「疾患ごと」に問題が並んでいます。そのため考えなくても問題の診断や答えがわかってしまうことが多いです。科目ごとの勉強をするとしてもランダム出題にすることを忘れないようにしましょう。

クエバンはどのように使えばよいでしょうか?

 クエバンは「疾患毎に問題がキレイに並んでいる」のが、良いところでもあり悪いところでもあります。これをうまく活用する方法として、「勉強していて全く理解ができていないと感じた疾患をまとめて解く」という方法をオススメします。

個人指導について

個人指導はどのようなことをおこなうのでしょうか?

 内容は学生の要望に合わせて対応しますので、やりたいことがあれば気軽に相談してください。
 基本ということであれば【質問対応】が終わり次第【口頭諮問】という流れが多いです。個人的には質問対応を中心として講義に向けて準備してくることをオススメしています。

質問対応の例としてはどのようなものがあるのでしょうか?

 「問題演習で解説がよくわからない」「講義で言っていた内容をどう理解すればよいか」「ざっくりとこの範囲がわからないから概説してほしい」など、なんでもありで解答しています。医学には深く難解な内容も少なくないので、学生が自分の力で理解を深めようとするには限界があります。無駄に悩むぐらいなら個人指導に投げてもらう方が学習のコストパフォーマンスとしてよいかと考えます。

口頭諮問はどの程度のレベルの内容を問われるのでしょうか?

 学内試験・CBT・卒業試験・国家試験という、学生が対策すべき試験レベルに合わせて諮問を行っています。また個々人のレベルに合わせて内容は調節していますので、基本~超発展まで幅広い指導が可能です。
 しかし超発展的な内容でも「絶対に試験に出題されないだろう」という内容は決して諮問しません。みなさんの学力を伸ばすための内容に特化して諮問を行います。

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©株式会社メディログ 講師佐倉