親愛なるお客さまへ

目指すのは成熟したカッコよさ
こんにちは、寺田工房の店主を
しています寺田誠といいます。

こちらのページをご覧いただき
誠にありがとうございます。

ぼくの名前が誠だけに、
誠にありがとうございます。

あ、ここ少し笑っていただけたら
とても嬉しいです。

すいません。
お付き合いいただきありがとう
ございます。

あなたはレザークラフトと聞いて
どんな印象をお持ちですか?

もしかしたらレザークラフトの商品を
お持ちでないかたもいらっしゃるかも
しれません。

レザークラフトってなに?

という人もいるでしょうか。

またはぼくのようにレザークラフトの
魅力に取りつかれて、全身が「牛革」に囲まれて
「モー」と言っている方もいるかもしれませんね。

まぁ、それはどちらでもいいのですが、
ぼくがレザークラフトの魅力に取りつかれた理由と
なぜこの事業をしているのかをお話しさせてください。

自己紹介と妻への愛のカミングアウトを兼ねて、

少しだけ、、、

あ、少しと言っても3分ほどですが
最後までお読みいただけると幸いです。

ぼくは昭和60年生まれの37歳♂です。
出身は佐賀の田舎町に生まれました。

ほんとに、ほんとうに、
何にもない田舎町で高校卒業まで過ごしました。

都会のように友達と遊びたいからといって、
カラオケ、ゲームセンター、ボーリング場
なんて近くにはないので、

平成の時代でも、
世界共通の王道の遊びといった

缶蹴りか、鬼ごっこ、ケンケンぱ
竹馬などをして遊んでいました。

なので、

都会のヤツらがとてもうらやましかった。

テレビドラマを見ては都会の生活に
めちゃくちゃ憧れていました。

なんて遊びがオシャレなんだろうと…。

東京は田舎と比べると、
時代も違えば、文化も違うのか…

いいなぁ、
都会ってみんなが楽しそうなんだ
あんな生活を送ってみたい

「めっちゃ楽しそう、オレも東京デビューして満喫するぞ」

そんな気持ちがマックスに達したとき、
あふれる好奇心が抑えきれずに、

高校卒業と同時に東京の会社に
ダーっと就職したのです。

就職した先は、
東京のど真ん中で飲食店を経営する高級料理屋さん。

料理を作るのがぼくのお仕事です。

このときから、
「ものを作って人に喜ばれる」
ことが大好きでした。

「おいしいね」「また来るよ」「ありがとう」

ああ、この一言がちょー快感です。

好きにもレベルがあると思うのですが、

「うぅ〜ん、飲み物だとコーラが好きかな」
というような、そんな薄っぺらく軽いものではなく、

奥さんを愛していると同じぐらいのレベルで
「ものを作ること」が好きです。

あ、好きというより、
ものづくりをすることを「愛しています」

ぼくには奥さんと子どもが3人がいます。

奥さんに喜んでもらうことが、
ぼくの喜びでもあるのです。

奥さんの笑顔をみたい、
どうしたら笑ってもらえるかなと考えて、

愛している気持ちを形にする工程や過程を含めて
愛しています。

笑顔はもちろん嬉しいのですが、
笑顔の一部分やパーツだけを切り取って、
笑顔の瞬間をみるよりも、

笑顔になるまでのプロセスや過程を含めて
ぼくは「愛している」と実感できるのです。

「おいしいね」「また来るよ」「ありがとう」

この一言も、食材から調理して手間をかけた
プロセスがあるから喜びになると気づきました。

そこから時間をヒューンと早送りして、
革細工との出会いをお話します。

わけあって、九州に帰ってきたぼくは、
長崎でセレモニーをメインとした花屋さんで
式典などの花祭壇を職人としてプロデュース
しています。

やっぱり、想像しているイメージを
何か形に見えるように作ることが
好きみたいです。

ある日、祭壇花を作成していたときのことです。

大小さまざまな花の大きさや、
バランスを調整するために、
花の茎や枝葉をはさみで切るのですが、

その、ハサミやナイフをジーンズの
ポケットに入れていました。

美容師さんのようにヘアーカットする場合、
全体をカットするのか、毛量を減らすのか、
毛先を整えるのか、

用途によってハサミを変えます。

なので、ハサミやクシを入れる専用の
シザーケースを腰から下げています。

実は、

ぼくたちセレモニーの花祭壇を作成する
職人たちは、美容師さんと同じように用途によって
ハサミを変えるのです。

ところが、ぼくの場合、、、

すべてのハサミや道具を1つの
ポケットに入れていました。

あぁ、、ハサミたちよごめん。

こんな満員電車のようにキュキュウな場所に
閉じ込めてしまって、さぞ息苦しかったことだろう。

新幹線の指定席みたいに、
それぞれハサミたちの場所があれば、
どんなに喜んでくれるだろうか。

ぼくも君たちをすぐに、
そして間違えずに招集できる。

あ、シザーケースを作ろう

と突然、
カミナリに打たれたように
全身に電気が走ったのです。

そのときから、
シザーケースを皮切りに
レザークリフトの商品を作り始めました。

裁縫の知識やノウハウは母から、
板金職人だった父からヒントを、

修行した料理屋さんで、
盛り付けやデザインの見せ方を、

花祭壇のプロデュースを通して
一生に一度の感動をお客様に届けることを

そして、

大切な人に愛を届けることを
妻から学び気づかせてもらいました。

ぼくのこだわり1つであるのが、
オーダーメイドで成牛のヌメ、タンローを
使用し制作することです。
シンプルな物にはなりますが、

最終的にお客さま自身に使用してもらい、
エイジング(経年変化)してもらいながら、
一緒にお客様だけの唯一無二の作品の完成に
することです。

既製品を購入したりプレゼントされる
ことも嬉しいことだとは思います。

けれど、

誕生から成長まで、
生活そのものを一緒に歩んでいく、

楽しい時も、悲しい時も、つらい時も、嬉しい時も、

そんな味わい深い商品が
レザークラフトだと考えています。

お客様からご依頼いただき、
すべての制作時の工程やプロセスを
動画や画像にて見えるようにしているのが

ぼくのこだわりです。

妻が妊娠してから妻と一緒に
子どもの成長を病院の先生から聞くのが
とても楽しみでした。

子どもの誕生まで、
もうすぐ生まれるワクワクと
成長しているという経過を知って
安心感があったころを思い出します。

ぼくは、
自分の手がけるレザークラフトの商品は
自分の子どものようだと考えています。

だからこそ、

あなたに届くまで、
一緒に成長を見届けていただきたいですし、
生まれたときの感動を味わってほしいのです。

そして、

あなたの人生のパートナーとして
商品が成長していく姿をサポートするのが
ぼくの役目なのです。

 
寺田工房店主
寺田誠