高校生のインターネット利用時間が増えすぎ!1日の大半がネットに

1日当たりのインターネット利用時間(平日)は高校生が6時間超になるなんてニュースが出ていました。こども家庭庁の2023年度の調査ということです。

6時間ということは1日の4分の1。学校に行っている時間を除くと考えると、その他の自由時間の大半をネットに接続した生活を送っているということになります。

目の疲れであったり、夜更かし等の問題が起こってきそうな話ですよね。実際高校生の生活は不規則になる、睡眠時間が足りないなんて話も聞きます。

ここからどのような問題が起こってくるのでしょうか?

高校生の過度なネット利用が体に及ぼす影響とは

高校生の皆さん、スマホやパソコンを使ったネットサーフィンは楽しいですよね。でも、つい夢中になってしまって、気づいたら何時間も経っていた…なんてことはありませんか?実は、そんな過度なネット利用が体に与える影響は、思っている以上に大きいのです。目の疲れや睡眠不足など、健康面でのリスクについて詳しく見ていきましょう。

 

目の酷使によって引き起こされる様々な症状


長時間のネット利用で最も懸念されるのが、目への負担です。スマホやパソコンの画面を見続けることで、目の疲労や乾燥、充血などの症状が現れやすくなります。特に、画面とにらめっこする時間が長いほど、目の酷使度合いは高まります。

また、ネットの情報は次々と更新されるため、目を動かす頻度も高くなります。この急速な眼球運動は、目の筋肉に大きな負担をかけ、眼精疲労を引き起こす原因となります。

さらに、ネット利用中は瞬きの回数が減ることで、目の乾燥が進行します。乾燥した目は、かゆみやチカチカした感覚、異物感などの不快症状を伴います。

加えて、画面から発せられるブルーライトは、目の奥にある網膜に到達し、細胞にダメージを与える可能性があると指摘されています。将来的な視力低下や眼疾患のリスクにつながる恐れもあるのです。

目の健康を維持するためには、適度な休憩を取ることが大切です。1日のネット利用時間を減らすことはもちろん、20分に1回は画面から目を離し、遠くを見るなどして目を休ませるようにしましょう。そして、目の乾燥を防ぐために、こまめに瞬きを心がけることも効果的です。

 

慢性的な睡眠不足が体に与えるダメージ


夜遅くまでネットに夢中になっていませんか?過度なネット利用は睡眠時間の減少につながり、慢性的な睡眠不足を引き起こす原因となります。十分な睡眠が取れないことで、体には様々なダメージが蓄積されていくのです。

睡眠不足が続くと、体内時計のリズムが乱れ、昼夜逆転気味の生活になりがちです。夜になっても寝付けない、朝起きられないといった症状が現れ、日中の眠気や倦怠感につながります。集中力の低下や無気力、イライラなどの心理的な影響も出てきます。

また、睡眠中は体の修復や成長ホルモンの分泌が活発に行われる大切な時間です。十分な睡眠が取れないと、疲労回復が滞り、体調不良を招きやすくなります。免疫力の低下により、風邪をひきやすくなったり、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルが増えたりすることもあります。

さらに、慢性的な睡眠不足は、生活習慣病のリスクを高める要因にもなります。肥満や糖尿病、高血圧など、将来の健康に大きな影響を及ぼす可能性があるのです。

自分の健康を守るためにも、早寝早起きを心がけ、十分な睡眠時間を確保することが大切です。就寝前のネット利用は控えめにし、リラックスできる過ごし方を取り入れましょう。体内時計のリズムを整えることで、心身ともに健やかな高校生活を送ることができるはずです。
 

睡眠不足が高校生の成長を阻害する可能性


睡眠不足は体の成長にも大きな影響を与えているのをご存知でしょうか?思春期は、身長が伸びる重要な時期ですが、十分な睡眠が取れないことで、その成長が阻害される可能性があるのです。

成長ホルモンは、主に深い睡眠時に分泌されます。睡眠不足が続くと、このホルモンの分泌量が減少し、体の成長に必要な素材が十分に供給されなくなります。その結果、身長の伸びが鈍化したり、骨密度が低下したりするリスクが高まるのです。

また、睡眠不足は食欲にも影響を及ぼします。十分な睡眠が取れないと、空腹を感じるホルモンの分泌が増加し、逆に満腹感を感じるホルモンの分泌が減少します。その結果、過剰な食欲につながり、肥満のリスクが高まることがあります。バランスの取れた食生活を送ることも難しくなるでしょう。

さらに、睡眠不足は脳の発達にも悪影響を及ぼします。睡眠中は、記憶の整理や定着、脳の修復などが行われる大切な時間です。十分な睡眠が取れないと、脳の発達が妨げられ、学習能力や情動の安定性に影響が出る可能性があります。

身体的にも精神的にも健やかに成長するためには、規則正しい生活リズムを保ち、十分な睡眠を取ることが不可欠です。特に、成長期である高校生の皆さんは、1日7〜8時間の睡眠を確保するように心がけましょう。夜更かしや睡眠時間の削減は、自分の成長を阻害する行為だと認識することが大切です。

将来の自分のために、今から適切な生活習慣を身につけておくことをおすすめします。ネット利用を適度に控え、規則正しい睡眠を取ることで、心身ともに健康な成長を遂げられるはずです。

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学業面でのデメリットについて考えてみよう

高校生活では、学業が何より重要ですよね。しかし、過度なネット利用は、学習面でのパフォーマンス低下を招く可能性があります。集中力の低下や記憶力の減退、学習意欲の減退など、様々な問題が懸念されています。ネットとの付き合い方次第で、高校生活が大きく左右されてしまうかもしれません。学業面でのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。

 

集中力の低下や記憶力の減退


長時間のネット利用は、集中力や記憶力に大きな影響を与えます。スマホやパソコンの画面に注意を奪われ、他のことに集中できなくなる「ネット依存」状態に陥ると、学習に必要な集中力が低下してしまうのです。

また、ネットでは情報が絶え間なく更新され、次々と新しい刺激が与えられます。この状態が続くと、脳は常に刺激を求めるようになり、じっくりと考えたり、ひとつのことに取り組んだりすることが苦手になってしまいます。

さらに、ネット上の情報は断片的で表層的なものが多いため、深い理解や思考力、記憶力の向上につながりにくいという問題もあります。単に情報を眺めるだけでは、知識が定着せず、すぐに忘れてしまうことが多いのです。

加えて、睡眠不足による脳の疲労も、集中力や記憶力の低下に拍車をかけます。十分な睡眠が取れないと、脳の機能が低下し、学習内容の理解や記憶が困難になるでしょう。

集中力や記憶力を維持するためには、ネットとの適切な距離感が必要です。学習に集中する時間を設け、ネットの使用は最小限に抑えるよう心がけましょう。そして、学んだ内容を自分なりに整理し、アウトプットすることで、知識の定着を図ることも大切です。

ネットは便利なツールですが、使い方次第では学習の妨げにもなりかねません。自分の学びを大切にし、ネットとの賢い付き合い方を見つけていくことが求められています。
 

学習意欲の減退と成績の低下


過度なネット利用は、学習意欲の減退につながる可能性があります。オンラインゲームやSNSなどに夢中になり、勉強そっちのけで時間を浪費してしまうことは珍しくありません。学習よりもネットの方が面白く、優先順位が次第に変わっていくのです。

また、ネットには娯楽的な要素が多く、手軽に楽しめるコンテンツがあふれています。一方で、勉強は努力や忍耐が必要な地道な作業です。ネットの刺激的な世界に慣れてしまうと、勉強に対するモチベーションを維持するのが難しくなるでしょう。

さらに、学習意欲の減退は、必然的に成績の低下につながります。授業に集中できず、宿題をおろそかにし、テスト勉強も疎かになれば、学力の向上は望めません。特に、高校生は大学受験を控えた重要な時期です。成績が振るわないことは、将来の進路にも大きな影響を及ぼしかねません。

加えて、ネット上には学習に関する誤った情報も多く存在します。信頼できない情報を鵜呑みにし、間違った勉強法を実践してしまうと、効果的な学習ができなくなる恐れがあります。

学習意欲を高め、良い成績を維持するためには、ネットとの付き合い方を見直すことが大切です。勉強時間を確保し、計画的に学習を進めるよう心がけましょう。そして、ネットは学習の補助ツールとして活用し、信頼できる情報を選別する力を身につけることも重要です。

自分の将来を見据え、学びを大切にする姿勢を持つことが何より大切です。ネットに振り回されることなく、主体的に学習に取り組む習慣を身につけていきましょう。高校生活は、自分の可能性を広げるかけがえのない時間です。有意義に過ごせるよう、ネットとの賢い付き合い方を実践していくことが求められています。

適切なネット利用のために大切なこと

ネットは便利なツールである一方で、使い方を間違えると様々な問題を引き起こします。高校生の皆さんには、自分の生活やこころ、体のバランスを大切にしながら、上手にネットと付き合っていくことが求められています。

ここでは、適切なネット利用のためのポイントを3つ紹介します。使用時間のコントロール、目的を持った活用、リアルな人間関係の重視です。これらを意識して実践することで、ネットとの健全な関係を築いていきましょう。
 

使用時間を意識的にコントロールする


ネットとの上手な付き合い方で最も重要なのが、使用時間のコントロールです。知らず知らずのうちに、長時間ネットに費やしてしまっていませんか?適度な利用時間を設定し、意識的に管理することが大切です。

まずは、自分のネット利用の現状を把握することから始めましょう。1日のうち、どれくらいの時間をネットに費やしているのか、具体的に把握してみてください。スマホのアプリや、パソコンの使用時間を記録するツールなどを活用するのも良いでしょう。

そして、ネットに費やす時間の目安を設定します。高校生の場合、1日のネット利用時間は2時間以内が理想的だと言われています。学校や勉強、趣味の時間を優先し、ネットは空いた時間に利用するようにしましょう。

また、使用時間を区切ることも効果的です。例えば、30分利用したら10分休憩を取るなど、メリハリをつけることで、長時間の連続利用を防ぐことができます。

さらに、夜は早めにネットの使用を切り上げ、良質な睡眠を取ることも大切です。寝る前の1時間はネットを控え、リラックスタイムを設けましょう。

使用時間を意識的に管理することで、ネット依存のリスクを軽減し、健全なネット利用につなげることができます。自分なりのルールを決め、生活リズムを崩さないよう心がけてください。
 

目的を持ってネットを活用する


ネットは、ただ眺めているだけでは意味がありません。目的を持って、有効に活用することが大切です。自分にとって必要な情報を取捨選択し、積極的に利用していきましょう。

まず、学習面での活用が挙げられます。ネットには、勉強に役立つ情報があふれています。信頼できる教育サイトを活用し、分からない問題の解説を探したり、参考書の補足情報を得たりすることができます。オンライン講座や動画教材なども、学びを深めるのに役立つでしょう。

また、進路選択や将来設計にも、ネットは活用できます。大学や専門学校のホームページを閲覧し、自分の興味や適性に合った進路を探ることができます。就職に関する情報収集にも役立ちます。

さらに、趣味や特技を磨くためにも、ネットは有効なツールです。関連するコミュニティに参加し、情報交換や交流を図ることで、知識やスキルを高めることができるでしょう。

一方で、娯楽としてネットを利用する場合も、目的を持つことが大切です。漫然と動画を見たり、ゲームに興じたりするのではなく、自分にとって有意義な時間になるよう心がけましょう。

ネットは、使い方次第で有益なツールにも、時間の浪費につながるものにもなります。目的を持って活用し、自分の成長や充実感につなげていくことが大切です。
 

リアルな人間関係を大切にする


ネットの普及により、オンライン上のコミュニケーションが活発になっています。SNSやメッセージアプリを通じて、多くの人とつながることができる便利な時代です。しかし、それと同時に、リアルな人間関係を大切にすることを忘れてはいけません。

ネット上のコミュニケーションは、気軽で手軽である反面、表面的で希薄になりがちです。相手の表情や感情を直接感じ取ることができず、ニュアンスが伝わりにくいこともあります。過度にネットに依存してしまうと、リアルなコミュニケーション能力が低下してしまう恐れがあるのです。

高校生の時期は、友人や恩師との出会いを通じて、かけがえのない経験を積む大切な時期です。部活動や学校行事、放課後の交流など、直接顔を合わせて関わり合う時間を大切にしてください。笑顔で語り合ったり、時には衝突したりしながら、絆を深めていくことができるはずです。

また、家族との関わりも重要です。ネットに夢中になるあまり、家族とのコミュニケーションが疎かになっていませんか?食事の時間や団らんの場を大切にし、日頃の出来事を共有し合いましょう。家族の絆を深めることは、心の安定につながります。

さらに、地域社会とのつながりも忘れないようにしたいものです。地域のイベントやボランティア活動に参加することで、多様な世代の人々と交流を図ることができます。社会性や協調性を育むことにもつながるでしょう。

ネットは、リアルな人間関係を補完するツールであって、決してそれに取って代わるものではありません。オンラインとオフラインのバランスを取りながら、豊かな人間関係を築いていくことが大切です。
 

まとめ

高校生のネット利用時間の増加は、心身の健康や学業面に大きな影響を与える可能性があります。
目の疲労や睡眠不足は、体調不良や成長の阻害につながるリスクがあるのです。集中力の低下や学習意欲の減退は、成績の低下を招く恐れもあります。

でも、ネットを全否定する必要はないと思います。便利なツールだからこそ、上手に付き合っていくことが大切です。
使用時間を意識的に管理したり、目的を持って活用したりするのがポイントです。そして、リアルな人間関係を大切にすることを忘れないでほしいです。

ネットは、私たちの生活に欠かせない存在になっています。だからこそ、自分なりのルールを持って、賢く使いこなすことが求められています。時には、ネットから離れて、自分と向き合う時間を持つことも大切です。

高校生活は、自分を見つめ直し、将来の自分を創っていく大切な時期。ネットに振り回されることなく、自分らしく生きることも必要なのです。バランスの取れたネット利用を心がけることで、充実した高校生活を送ることができるはずです。

ネットは、私たちの人生を豊かにしてくれる素晴らしいツールです。でも、使い方を間違えると、自分を見失ってしまうこともあります。
自分の生活を大切にしながら、ネットと上手に付き合っていく方法を、考えていきたいですね。