遺伝+食事が身長に重要だと思う話。食に興味無くて伸びなかった。

小中学校時代に食に興味が無くて、全然食べなくて身長が伸びなかったという話がありました。

それでもこの人(男性)は172cmにはなったということ。
親が180cmあったということで遺伝的に有利だった、ただ、本人の食の興味がなくそこまで伸びなかった。

結局、遺伝+食事が重要なんだと認識したそうです。

確かにこれはその通りというところです。それだけが全てというわけではありませんが、遺伝に加え、伸びる時期に必要な栄養をどれだけ摂取できていたかが将来の身長に影響してくるものなのです。



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身長を決める2つの重要な要因

身長は、遺伝的要因と環境的要因の両方によって決定されます。遺伝的要因は、両親から受け継いだ身長に関連する遺伝子によって決まります。一方、環境的要因の中でも、特に成長期の食事は重要な役割を果たすのです。適切な栄養を摂取することで、遺伝的に持っている身長の可能性を最大限に引き出すことができるようになります。

 

遺伝的要因が身長に与える影響


身長に関連する遺伝子は、多数存在することが知られています。これらの遺伝子は、両親から子供へと受け継がれ、身長の個人差を生み出す主要な要因となります。例えば、両親が共に高身長である場合、子供も高身長になる可能性が高くなります。逆に、両親が共に低身長である場合、子供も低身長になる可能性が高くなります。

ただし、遺伝的要因だけで身長が決まるわけではありません。遺伝子は、身長の可能性を示すものであり、その可能性を最大限に引き出すためには、適切な環境が必要不可欠です。つまり、遺伝的に高身長の可能性を持っていても、成長期に必要な栄養を十分に摂取できなければ、その可能性を発揮できないのです。

また、身長に関連する遺伝子は、人種や民族によって異なることが知られています。例えば、北欧諸国の人々は、他の地域の人々と比べて高身長である傾向があります。これは、長年にわたる自然選択の結果、高身長に有利な遺伝子が集団内で広まったためだと考えられています。

一方で、遺伝的要因は、身長の個人差を生み出す要因ではありますが、それだけで身長が決定されるわけではありません。遺伝的要因は、身長の約60~80%程度を説明すると考えられています。残りの20~40%は、環境的要因によって説明されると考えられています。

 

成長期の食事が身長に与える影響


成長期は、身体が急速に発育する時期であり、この時期の食事は、身長の伸びに大きな影響を与えます。身長の伸びは、主に骨の成長によって引き起こされます。骨の成長には、カルシウムやビタミンD、タンパク質などの栄養素が不可欠です。これらの栄養素が不足すると、骨の成長が妨げられ、身長の伸びが抑制されてしまいます。

カルシウムは、骨を構成する主要な成分であり、骨の成長に直接的に関与しています。成長期の子供は、1日あたり600~1200mgのカルシウムを摂取する必要があります。カルシウムの摂取が不足すると、骨密度が低下し、身長の伸びが妨げられる可能性があります。

ビタミンDは、カルシウムの吸収を助ける働きがあります。ビタミンDが不足すると、カルシウムの吸収が阻害され、骨の成長が妨げられます。ビタミンDは、日光に当たることで体内で合成されますが、食事からも摂取することができます。

タンパク質は、体を構成する主要な成分であり、骨の成長にも関与しています。タンパク質が不足すると、骨の成長が妨げられるだけでなく、筋肉の発達も阻害されます。成長期の子供は、体重1kgあたり1.5~2.0gのタンパク質を摂取する必要があります。

また、成長期の子供は、エネルギー需要が高いため、十分なエネルギーを摂取する必要があります。エネルギー不足は、身長の伸びを妨げる可能性があります。逆に、過剰なエネルギー摂取は、肥満につながり、身長の伸びを妨げる可能性があります。

成長期の食事では、これらの栄養素を バランス良く 摂取することが重要です。偏った食事では、特定の栄養素が不足し、身長の伸びが妨げられる可能性があります。成長期の子供は、主食、主菜、副菜、牛乳・乳製品、果物などを組み合わせた バランスの良い食事 を心がける必要があります。

また、成長期の子供は、1日3食きちんと食べることが大切です。朝食を抜くと、1日のエネルギー摂取量が不足し、身長の伸びが妨げられる可能性があります。朝食は、1日のエネルギーを補給する重要な役割を果たしています。

以上のように、成長期の食事は、遺伝的に持っている身長の可能性を最大限に引き出すために重要な役割を果たしています。 バランスの良い食事 を心がけ、必要な栄養素を十分に摂取することで、健康的な身長の伸びを促すことができるのです。
 

遺伝と身長の関係

身長は、遺伝的要因と環境的要因の両方によって決定されますが、遺伝的要因が身長に与える影響は非常に大きいと言えます。両親の身長と子供の身長には強い相関関係があり、身長に関連する多数の遺伝子が存在することが知られています。ここでは、遺伝と身長の関係について詳しく見ていきましょう。

 

両親の身長と子供の身長の相関


子供の身長は、両親の身長と強い相関関係があることが知られています。一般的に、両親が高身長である場合、子供も高身長になる可能性が高く、両親が低身長である場合、子供も低身長になる可能性が高くなります。

この相関関係は、遺伝的要因によるものです。身長に関連する遺伝子は、両親から子供へと受け継がれます。両親が高身長の遺伝子を多く持っている場合、その遺伝子が子供に受け継がれる確率が高くなり、子供も高身長になる可能性が高くなります。逆に、両親が低身長の遺伝子を多く持っている場合、子供も低身長になる可能性が高くなります。

ただし、両親の身長と子供の身長の相関関係は完全ではありません。例えば、高身長の両親から生まれた子供が低身長になることもあれば、低身長の両親から生まれた子供が高身長になることもあります。これは、身長が複数の遺伝子によって決定されるためです。また、環境的要因も身長に影響を与えるため、遺伝的要因だけでは説明できない部分もあります。

両親の身長から子供の身長を予測する方法の一つに、「身長の遺伝予測式」があります。この式は、父親の身長と母親の身長の平均値に一定の値を加減することで、子供の身長を予測するものです。男の子の場合は、(父親の身長 + 母親の身長 + 13) ÷ 2、女の子の場合は、(父親の身長 + 母親の身長 - 13) ÷ 2 で計算します。ただし、この式はあくまでも予測値であり、実際の身長とは異なる場合もあります。

※あくまでこの式は基準値であり、実際には異なる例はたくさんありますので注意しましょう。
 

身長に関連する遺伝子


身長に関連する遺伝子は、多数存在することが知られています。これまでの研究で、少なくとも700個以上の遺伝子が身長に関連していることが明らかになっています。これらの遺伝子は、骨の成長や代謝、ホルモンの分泌など、身長に関連する様々な生理機能に関与しています。

身長に関連する代表的な遺伝子として、「HMGA2」と呼ばれる遺伝子があります。この遺伝子は、骨の成長に関与するタンパク質の産生を調節しています。HMGA2遺伝子に変異があると、骨の成長が促進され、身長が高くなることが知られています。

また、「GDF5」と呼ばれる遺伝子も身長に関連していることが知られています。この遺伝子は、軟骨の成長を調節するタンパク質の産生に関与しています。GDF5遺伝子に変異があると、軟骨の成長が阻害され、身長が低くなることが知られています。

このように、身長に関連する遺伝子は多数存在し、それぞれの遺伝子が身長に与える影響は異なります。また、これらの遺伝子は単独で働くのではなく、複数の遺伝子が相互に作用することで、身長が決定されると考えられています。

身長に関連する遺伝子は、人種や民族によって異なることも知られています。例えば、欧米人と比較して、日本人は身長に関連する遺伝子の多様性が少ないことが明らかになっています。これは、日本人集団の形成過程で、身長に関連する特定の遺伝子が選択されたためだと考えられています。
 

遺伝的要因がどの程度身長に影響するのか


身長に対する遺伝的要因の影響力は、非常に大きいと考えられています。双子研究などから、身長の遺伝率は70~90%程度と推定されています。遺伝率とは、ある形質の個人差が遺伝的要因によってどの程度説明できるかを示す指標です。身長の遺伝率が70~90%であるということは、身長の個人差の70~90%が遺伝的要因によって説明できることを意味します。

ただし、遺伝率は集団の状況によって異なります。例えば、栄養状態が悪い集団では、環境的要因の影響が大きくなるため、遺伝率は低くなります。逆に、栄養状態が良い集団では、遺伝的要因の影響が大きくなるため、遺伝率は高くなります。

また、遺伝的要因の影響力は、人生の時期によっても異なります。成長期では、遺伝的要因の影響力が大きくなりますが、成人期では、環境的要因の影響力が大きくなります。つまり、成長期では遺伝的要因によって身長の伸びが決定されますが、成人期では環境的要因によって身長が維持されるのです。

さらに、遺伝的要因の影響力は、身長の分布によっても異なります。身長が平均的な範囲内にある人では、遺伝的要因の影響力が大きくなりますが、身長が極端に高い人や低い人では、環境的要因の影響力が大きくなります。

このように、遺伝的要因は身長に大きな影響を与えますが、その影響力は一様ではありません。遺伝的要因と環境的要因の相互作用によって、身長が決定されると考えられています。
 

成長期の食事と身長の関係

成長期は、身体が急速に発育する時期であり、この時期の食事は身長の伸びに大きな影響を与えます。バランスの取れた食事を心がけ、必要な栄養素を十分に摂取することが重要です。逆に、栄養不足は身長の伸びを妨げる可能性があります。適切な食事量も、身長の伸びに関係していると考えられています。

 

成長期に必要な栄養素


成長期には、身長の伸びを促進するために、いくつかの重要な栄養素が必要です。

まず、カルシウムは骨の成長に欠かせません。カルシウムは、骨を構成する主要な成分であり、骨の強度を維持するために重要な役割を果たします。成長期の子供は、上でも書いたとおり1日あたり600~1200mgのカルシウムを摂取する必要があります。カルシウムは、牛乳や乳製品、小魚、大豆製品などに多く含まれています。

次に、ビタミンDも骨の健康に重要な栄養素です。ビタミンDは、カルシウムの吸収を助ける働きがあります。ビタミンDが不足すると、カルシウムの吸収が阻害され、骨の成長が妨げられます。ビタミンDは、日光に当たることで体内で合成されますが、魚類やきのこ類からも摂取することができます。

また、タンパク質は、体を構成する主要な成分であり、筋肉や臓器の成長に欠かせません。タンパク質は、骨の成長にも関与しており、十分な摂取が必要です。成長期の子供は、体重1kgあたり1.5~2.0gのタンパク質を摂取する必要があります。タンパク質は、肉類、魚類、卵、大豆製品などに多く含まれています。

さらに、鉄分も成長期に重要な栄養素です。鉄分は、血液中の赤血球を作るために必要であり、酸素を全身に運ぶ働きがあります。鉄分が不足すると、貧血になり、身体の成長が妨げられる可能性があります。鉄分は、レバーや赤身の肉、緑黄色野菜などに多く含まれています。

そのほかにも、亜鉛やマグネシウム、ビタミンCなど、様々な栄養素が成長期の身体に必要とされています。これらの栄養素を バランス良く 摂取することが、健康的な身長の伸びにつながるのです。
 

栄養不足が身長に与える影響


成長期に必要な栄養素が不足すると、身長の伸びが妨げられる可能性があります。

カルシウムやビタミンDが不足すると、骨の成長が阻害され、身長の伸びが抑制されます。特に、思春期前後は骨の成長が著しい時期であるため、カルシウムやビタミンDの不足は大きな影響を与えます。

タンパク質の不足も、身長の伸びを妨げる可能性があります。タンパク質は、筋肉や臓器の成長に必要であり、骨の成長にも関与しています。タンパク質が不足すると、これらの成長が阻害され、身長の伸びが抑制されます。

鉄分の不足は、貧血を引き起こし、身体の成長を妨げる可能性があります。貧血になると、全身に十分な酸素が行き渡らなくなり、身体の機能が低下します。その結果、身長の伸びが抑制される可能性があります。

また、エネルギーの不足も身長の伸びを妨げる可能性があります。成長期の子供は、エネルギー需要が高いため、十分なエネルギーを摂取する必要があります。エネルギーが不足すると、身体の成長に必要な栄養素が不足し、身長の伸びが抑制されます。

逆に、過剰なエネルギー摂取は、肥満につながり、身長の伸びを妨げる可能性があります。肥満になると、身体の成長に必要な栄養素が不足しやすくなり、身長の伸びが抑制されます。

このように、成長期の栄養不足は、身長の伸びに大きな影響を与えます。必要な栄養素を十分に摂取することが、健康的な身長の伸びにつながるのです。
 

バランスの良い食事の重要性


成長期に身長を伸ばすためには、バランスの良い食事を心がけることが重要です。

主食、主菜、副菜を組み合わせ、多様な食品を摂取することが大切です。主食は、ご飯やパン、麺類など、炭水化物を多く含む食品です。主菜は、肉類や魚類、卵、大豆製品など、タンパク質を多く含む食品です。副菜は、野菜や海藻類、きのこ類など、ビタミンやミネラル、食物繊維を多く含む食品です。これらの食品を バランス良く 組み合わせることで、成長に必要な栄養素を十分に摂取することができます。

また、カルシウムを多く含む牛乳・乳製品や、ビタミンCを多く含む果物なども、積極的に摂取したいものです。牛乳・乳製品は、カルシウムの供給源として重要であり、果物は、ビタミンCや食物繊維、抗酸化物質などを含んでいます。

一方で、菓子類やジュース類、ファストフードなどの食品は、エネルギーや脂質が過剰になりやすく、栄養バランスが偏りがちです。これらの食品は、摂取を控えめにすることが大切です。

バランスの良い食事を心がけることで、成長に必要な栄養素を十分に摂取し、健康的な身長の伸びを促すことができます。偏った食事では、特定の栄養素が不足し、身長の伸びが妨げられる可能性があるため注意が必要です。
 

適切な食事量と身長の関係


身長の伸びには、適切な食事量も関係していると考えられています。

成長期の子供は、エネルギー需要が高いため、十分なエネルギーを摂取する必要があります。エネルギー不足は、身長の伸びを妨げる可能性があります。一方で、過剰なエネルギー摂取は、肥満につながり、身長の伸びを妨げる可能性があります。

適切な食事量は、年齢や性別、身長、体重、活動量などによって異なります。一般的に、成長期の子供は、1日あたり30~50kcal/kg程度のエネルギーを摂取する必要があると言われています。ただし、これはあくまでも目安であり、個人差があることに注意が必要です。

また、1日3食きちんと食べることも大切です。朝食を抜くと、1日のエネルギー摂取量が不足し、身長の伸びが妨げられる可能性があります。朝食は、1日のエネルギーを補給する重要な役割を果たしています。

適切な食事量を心がけることで、エネルギーや栄養素の不足を防ぎ、健康的な身長の伸びを促すことができます。ただし、食事量は個人差があるため、自分に合った量を見つけることが大切です。成長期は、身長だけでなく、体重も増加する時期です。適切な食事量を心がけ、バランスの良い食事を摂取することで、健康的な身体づくりにつなげましょう。
 

まとめ

身長は、遺伝的要因と環境的要因、特に成長期の食事によって大きく影響を受けます。

冒頭にあるエピソードは、遺伝と食事が身長に与える影響を端的に示しています。この男性は、親が180cmと高身長であったため、遺伝的には高身長の可能性を持っていました。しかし、小中学校時代に食に興味がなく、十分な栄養を摂取できなかったために、身長が伸びなかったのです。それでも、遺伝的な影響により172cmまで成長しましたが、食事にもっと気を遣っていれば、もっと高身長になれた可能性があります。

この事例は、遺伝と食事のバランスが重要であることを示唆しています。遺伝的に高身長の可能性を持っていても、成長期に必要な栄養を十分に摂取できなければ、その可能性を最大限に発揮することはできません。逆に、遺伝的に身長が低めでも、バランスの取れた食事を心がけることで、ある程度の身長の伸びを促すことができるかもしれません。

成長期においては、カルシウムやビタミンD、タンパク質、鉄分などの栄養素を十分に摂取することが重要です。これらの栄養素が不足すると、骨の成長が阻害され、身長の伸びが抑制されます。また、適切な食事量を心がけることも大切です。エネルギー不足は身長の伸びを妨げる一方で、過剰なエネルギー摂取は肥満につながり、健康的な成長を阻害する可能性があります。

身長を決める要因は複雑であり、遺伝と食事だけがすべてではありません。しかし、遺伝的な要因は変えることができないのに対し、食事は自分でコントロールできる部分です。成長期には、バランスの取れた食事を心がけ、必要な栄養素を十分に摂取することが重要です。これにより、遺伝的に持っている身長の可能性を最大限に引き出すことができるでしょう。

将来の身長は、子供の頃の食習慣によって大きく左右されます。子供の健康的な成長のために、家庭や学校での食育の重要性を認識し、実践していくことが求められています。



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