シードステージとは、スタートアップにおける成長ステージの区分のうち、会社設立前後の段階をさします。シードは日本語で「種子」や「芽が出る前の状態」を意味することから転じて、起業前のスタートアップを表します。
また、シードステージは、事業開始直後における最初期を意味する場合もあります。
シードステージにおけるスタートアップの多くは、プロダクトのリリースに向けた準備段階にあるため、多額の資金は求められません。ただし、市場調査費、プロトタイプ開発費、会社設立費、人件費など最低限のコストは発生します。そのため、事業開始前の段階とはいえ、資金調達を必要とするケースがあります。
なお、多くの場合で売上が発生していないことから、人件費を最小限に抑えるために3〜5人程度の人数(必要に応じて、パートタイムや業務委託も活用)で活動するケースが一般的です。
ほとんどのケースで自己資金だけでは不十分であるため、外部から資金を調達します。
なお、最近では株式との交換を条件に出資を募る「投資型クラウドファンディング」も登場しており、シードステージにおける資金調達方法の選択肢が増加しています。
エンジェル投資家とは、スタートアップに対し、出資の形で投資を行う個人投資家をさします。その一方、組織として、スタートアップに対して出資の形で投資を行うのがVCです。