新生ジャパン投資 代表取締役 前池英樹
 
週刊【相場解説】
6月5日(日曜)に収録

 
「ゲーム関連とバイオ関連急騰劇は
“あの時”を思い出す」
米国市場の動向に影響を受け、日経平均株価も非常に不安定な状態となっています。今後の値動きについて不安に感じている個人投資家も多いことでしょう。

そこで今回は、本年1月に惜しまれつつ終了したラジオNIKEEIの人気番組『源太緑星株教室』のパーソナリティを長きにわたり務め、相場界のレジェンドとも呼ばれる投資のプロ、高山緑星こと前池英樹氏に今後の展開について伺いました。

こちらは6月5日(日)に話した内容で、新生ジャパン投資の無料メールマガジンで配信したものです。今回はその一部を特別に公開いたします。

予想の振り返りと今週の展望

5月29日付レポートでは以下のように予想しました。

『短期的にいったん調整も予想されるが、中期的には「1998年に描いた2036年までの未来予測チャート(2020年末より2070年までを披露)」に基づく2022年全体相場予測の「5月前後に底打ち反転。8月前後にかけ上昇」の通り、上げ下げしながら8月10日~12日前後まで上昇が続く。』

結果としては、東京市場は6月3日にかけ日経225が2万7776円へ上昇するも、NY市場は伸び悩み。前週と逆になった格好となりました。

日経225が5月12日を安値、NY市場が5月20日を安値に上昇に転じて以来、短期的には日米指数の日柄計算にズレが生じ、短期予想が難しくなってきました。

ですので、前週は短期的に『東京市場は上昇・NY市場は下落』の予想だったため、“短期的にいったん調整も予想されるが”という表現を使用しました。

今週の予想ですが『今週は短期的に東京市場は下落・NY市場は上昇』とします。

結局のところは今週も『短期的にいったん調整も予想されるが、中期的には「1998年に描いた2036年までの未来予測チャート(2020年末より2070年までを披露)」に基づく2022年全体相場予測の「5月前後に底打ち反転。8月前後にかけ上昇」の通り、上げ下げしながら8月10日~12日前後まで上昇が続く』となるでしょうか。

ただ、東京市場のほうは6月3日の相場でうわっぱなれた感がありますね。三角持ち合いから。

繰り返し話していますが、東京市場は4月12日くらい以降ドル円が130円台に急落してしばらくしてからですが、明らかに日本株の方が上に行きたがってますよね。

東京市場のほうが明らかに強い。東京市場のチャートだけみたら全然ポジティブ。
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引き続き、2022年全体相場予測は『1月前後より下落。2月前後から上昇。4月前後より下落。5月前後に底打ち反転。8月前後にかけ上昇。10月前後にかけ下落。12月末にかけ上昇』。

『1998年に描いた2036年までの未来予測チャート(2020年末より2070年までを披露)』は、5月2日前後から8月10日前後まで上昇した後、8月10日前後から10月16日前後まで下落。10月16日前後から12月末大納会まで上昇となっています。

ただしラジオ等でも既報の通り、来年2023年は大発会前後を高値に秋まで下落。これは、米国債の逆イールドが発生すると1~2年後に景気後退に陥るアノマリーと合致しています。米国で10年国債利回りが2年国債利回りを下回る逆イールドが発生したのが2022年3月末~4月初めで来年秋は約1年半後にあたります。 
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ゲーム関連とバイオ関連急騰劇は“あの時”を思い出す

個別材料株は、3810サイバーステップ、4777ガーラのS高連発により、ゲーム関連の買い人気が再燃。

ブランジスタ<6176>が急騰。Web3.0参入発表済みのドリコム<3793>再動意。メタバース参入を表明した東京通信<7359>、ピクスタ<3416>などS高が相次ぎ、メタバースと親和性が高いゲーム関連が順番に急発進しました。

そして、そのピクスタ、東京通信に続く『メタバース参入表明候補関連』として、ミナトHD<6862>が6月3日を500円で高値引け。

ミナトHD<6862>は、メモリーモジュール事業を柱に、テレワークソリューション事業、デジタルデバイス周辺機器事業、デバイスプログラミング・ディスプレイソリューション事業、システム開発事業、太陽光発電など環境エレクトロニクス関連事業を展開しています。

同社の若山健彦代表の5月31日のツイートからスマホでAI身体採寸を可能にするBodygram社や、バーチャルIP事業とVX(バーチャルトランスフォーメーション)事業を手掛けるBraveGroup社への投資などを通じたメタバース事業参入の可能性が思惑呼んでいます。

『防衛関連』の買い人気も継続。三菱重工<7011>の新値追いが続く中、新明和工業<7224>、東京計器<7721>も新値追い。防衛関連出遅れでカーリット<4275>、理経<8226>も離陸体制。

カーリット<4275>は、産業用爆薬を始め化薬・化学品の製造・販売を柱にシリコンウエハなど産業用部材事業や飲料充填ボトリング事業などを展開。ロケットの固体推進薬原料となる過塩素酸アンモニウムを製造する宇宙関連事業は、固体推進薬を顧客と共同開発中。地上燃焼試験で良好な結果が得られ、フライト品製造に向けた開発を進行中。

理経<8226>は、防衛省向けレーダー用電子部品を始め、火器向けナイト・ビジョン(画像増幅・暗視単眼鏡)、ホログラフィック・ウェポン・サイト(ホログラフ式照準具)、ウクライナ戦争で大活躍のドローンなどを手掛ける防衛関連大穴株。衛星通信情報伝送システムで宇宙関連。VR・3Dでメタバース予備軍と材料性豊富。

『宇宙関連』大穴株のアステリア<3853>も異彩高。

島根原発2号機の再稼働手続き完了を受け、助川電気<7711>など『原発関連』も軒並み高。

原発関連では折に触れて、有料買い推奨、無料買い推奨も、あとはラジオ日経のDVDでは毎年1回ぐらい入れてた核融合発電関連の小型株である助川電気<7711>が上昇。

今回のタイミングの原発関連としては一番強烈。小型株ですから。昨日から今日にかけて急伸しました。

日医工<4541>、モダリス<4883>、ペルセウスプロテオミクス<4882>など「究極の逆張り急反騰」に端を発した『バイオ関連』も、キャンバス<4575>、リボミック<4591>、イナリサーチ<2176>と引き続きS高続出。

ユン新大統領・日韓関係改善期待関連という切り口もあるダブルスコープ<6619>、HANATOUR<6561>、Jトラスト<8508>の三羽烏も一段高。

ゲーム関連とバイオ関連急騰劇は、ガンホー100倍高が飛び出した2012年11月から2013年5月のアベノミクス第1ラウンドを思い出すような動きでした。

このアベノミクス第1ラウンドのときに一番あがったのが、ゲーム関連とバイオ関連だったっんですね。今の状態はその時にちょっと似てる感じになってますね。
 
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個別株乱舞のなか半導体株は?!

そして要の半導体関連ですがどうしても駄目ですね。上がらない。

フェローテック<6890>やワイエイシー<6298>もS高しましたけど。ただ結局は、グロースよりもバリュー株のほうが良い相場が続いてますからね。

個別は…例えば非鉄金属で見れば、住友金属鉱山とか大平洋金属はいまいちの値動きだけど、チタニウム関連の大阪チタニウム<5726>、東邦チタニウム<5727>の2銘柄は先月5月の安いとこで買ったら既に2倍ぐらいまでになってるんですよね。

なので、その関連やジャンルの中でも銘柄ごとに勝ち負けが激しい…「跛行」してるんですね。

今のところ見てる限りは、やはり東京エレクトロン<8035>とかの動きとかを見てると、5月前半に何を買っとけばよかったのかというとこが見えてきます

結局、グロースかバリューかで言えば……

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