包丁でキャベツを千切りにする音が
キッチンから
リズミカルに鳴り響く。
「ただいまー。っ!!...」
玄関のドアを開くと
からあげの美味そうな香りが
僕の鼻を刺激する。
今日は残業が長引いたおかげで
時刻は既に21時を回り
もの凄く腹が減っていた。
そのせいで
からあげの美味そうな匂いを嗅いだ瞬間
食欲が刺激されて
口の中がヨダレで溢れかえった。
「あっ、スザクお帰り!
今日もお疲れ様!!」
料理中だった彼女は
満面の笑みを浮かべながら
僕を迎え入れてくれる。
仕事から帰還した僕をねぎらう
彼女の笑顔は
まるで、天使のように
柔らかい表情だ。
その笑顔を見ただけで
仕事の疲れが
思わずブッ飛びそうだ。
「腹減ったわ〜
めっちゃ旨そうな匂いするんだけど!」
「今日の晩ご飯は
スザクが好きなからあげだよ!
嬉しいでしょ?笑」
「まじか!一個食わせて笑」
僕は空腹を我慢できず
揚げたての唐揚げをつまみ食いしようと
手を伸ばす。
「あっ!ダメだって!!
ちゃんと手洗いうがいして下さい!」
「ええやん、1個くらい笑」
「そういう問題じゃないの!」
彼女に叱られた僕は
洗面所で手洗いうがいを済ませて
2人で食卓を囲む。
揚げたてのからあげに千切りキャベツ。
白味噌を使った味噌汁。
そして、
茶碗に大盛りの白米。
「「いただきます」」
2人揃って合掌し
仲睦まじく、晩ご飯を食べる。
、、、美味い。
彼女は、元々モデルをやっており
食事には気を使ってたので
手料理も非常に上手だ。
「そういえばさ。
今日、昼にお腹動いたんだよ!
内側からバンバン蹴ってきて
早く出してくれ!
ってこの子が言ってるみたい笑」
彼女はそう言うと
愛おしそうにお腹を撫でた。
僕もそこに手を重ねる。
「ぽこっ」と内側から
蹴られた気がした。
「あっ、今蹴られたよ!
本当に可愛いんだから」
照れつつも
嬉しそうな顔をした彼女が
僕にニコッと笑いかける。
暖かい...
側から見たら
何気ない日常の一部かもしれないが
今、僕の心は
暖かいもので満たされて
とても幸せだ。
なぜなら
以前までの僕は
今の生活とは真逆の
ジメジメとした
陰気臭い人生だったから...
過去の僕は
仕事から疲れ果てて帰宅すると
道中で買ったコンビニ弁当を
自宅で1人
YouTubeをダラダラと見ながら
黙々と弁当を食べて
シャワーを浴びて寝る、
を日々繰り返す
『モノクロな世界』だった。
しかし、今は
〜〜〜〜〜
・顔もスタイルも
僕好みドンピシャな美貌
+
・中身も優しくて素敵な”モデルの嫁”
〜〜〜〜〜
と結婚生活を送っている。
大切な子供だって
授かることができた。
今の光景を、過去の僕が見ても
信じられず
目を見開くこと、間違いないだろう。
、、、なぜなら
僕は20歳まで
======
・童貞
・ガチのアニオタ
・年齢=彼女いない歴
======
の”こじらせ非モテ”だったから。
実際に僕が20歳の時の写真↑
中学2年生の時に
クラス全員にいじめられて
対人恐怖症になったり
高校は男子校で
3年間、母親以外の異性と
ろくに会話してこなかったせいで
大学に入った時は
度を超えた『コミュ障』になっていた。
そんな僕も
恋愛を学んだ結果
今や隣に”最愛の嫁”がいる。
平和な夫婦生活を送っており
とても幸せだ。
ここだけ見ると
「なんだ、こいつ。
こじらせすぎて妄想小説でも
書き始めたんか?」
なんて風に思われるかもしれない。笑
そこで
今回のレポートでは
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非モテだった僕が
現在の幸せを
どうやって成し遂げたのか?
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その過程を、全て
解き明かしていこうと思う。