今日も猛暑日が続いている。外に一歩出ただけで、額から汗が噴き出してくる。エアコンの効いた室内から出るのが本当に億劫だ。でも、仕事があるから仕方ない。
朝、いつものように出勤のため電車に乗り込んだ。満員電車の中は蒸し風呂のようだ。みんな汗だくで、息苦しい空気が漂っている。ふと、自分の体臭が気になり始めた。昨日の夜にシャワーを浴びたはずなのに、もう既に汗ばんでいる。
会社に着くと、同僚たちも同じように汗だくだった。みんな少し距離を置いて立っている。これは気のせいだろうか?それとも、お互いの体臭を気にしているのだろうか?
午前中の会議では、狭い会議室に10人ほどが集まった。エアコンは効いているはずなのに、すぐに室温が上がり、みんなが汗を かいている。自分の脇の下が湿っているのを感じる。ハンカチで顔の汗を拭うが、すぐにまた汗が噴き出してくる。
昼休憩、同僚と一緒に外に出て昼食を取りに行った。歩いているだけで、背中に汗が流れ落ちる。Tシャツが背中にへばりついて、とても不快だ。レストランに入ると、冷たい空気が肌に当たり、一瞬ホッとする。しかし、汗で湿った服が冷えて、今度は寒気を感じる。
食事中、隣に座った同僚が少し離れた位置に座っているのに気づいた。私の体臭が気になっているのだろうか?それとも、自分の体臭を気にしているのか?話しかけようと思ったが、なんとなく躊躇してしまった。
午後の仕事中、クライアントとの打ち合わせがあった。重要な商談なので、できるだけ好印象を与えたい。しかし、汗と体臭が気になって仕方がない。トイレに行き、ペーパータオルで体を拭いたが、すぐにまた汗が出てきた。香水をつけようかとも思ったが、逆効果になりそうで諦めた。
結局、クライアントとの打ち合わせは無事に終わったが、終始落ち着かなかった。自分の体臭が相手に不快感を与えていないか、ずっと気になっていた。
帰宅途中の電車の中で、ふと周りを見渡すと、みんな同じように汗だくで疲れた表情をしている。この暑さと汗の問題は、私だけではないのだと少し安心した。
家に着くと、まっすぐシャワーを浴びた。冷たい水が体にかかる瞬間、一日の疲れが洗い流されていくようだった。でも、明日もまた同じことの繰り返しなのかと思うと、少し憂鬱になる。
夜、テレビを見ながら、今日一日のことを振り返っていた。汗とニオイの問題は、本当に深刻だ。単に不快なだけでなく、人間関係にも影響を与えかねない。特に、仕事の場面では致命的になる可能性もある。
考えてみれば、汗をかくこと自体は自然なことだ。体温調節のために必要な生理現象だ。でも、現代社会では、それが時として大きな問題になってしまう。特に、人と密接に関わる機会が多い都市生活では、深刻な悩みの種になりうる。
汗の量が多いことだけが問題なのではない。汗そのものには本来、強い臭いはない。問題は、汗と皮膚の常在菌が反応して生まれる化学物質だ。これが、いわゆる「体臭」の正体なのだ。
さらに、食べ物も体臭に影響を与える。ニンニクやねぎなどの香りの強い食材を摂取すると、それが汗と一緒に排出されて、独特の臭いを放つことがある。
また、ストレスも体臭を強くする要因の一つだ。緊張したり不安を感じたりすると、アポクリン汗腺から分泌される汗の量が増える。このタイプの汗は、エクリン汗腺から出る通常の汗よりも、臭いの元になりやすいのだ。
これらの要因が複雑に絡み合って、夏場の体臭問題を一層深刻なものにしている。しかも、自分の体臭に気づきにくいという厄介な特性もある。慣れてしまっているせいか、他人が感じるほど自分では臭いを感じないことが多いのだ。
では、この問題にどう対処すればいいのだろうか。