眼瞼下垂(がんけんかすい)という言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、具体的にどのような状態を指すのでしょうか。眼瞼下垂は、上まぶたが下がってきて、目を開けづらくなる症状のことを言います。老化や疲労、神経の異常などが原因で起こることが多いとされています。では、もう少し詳しく見ていきましょう。
眼瞼下垂とは、上まぶたが下がってきて、目を十分に開けられなくなる状態のことを指します。上まぶたには、目を開けるための筋肉である挙筋(きょきん)があります。この挙筋が衰えたり、神経の異常で動きが悪くなったりすると、上まぶたが下がってきて、眼瞼下垂が起こるのです。
眼瞼下垂は、両目に起こる場合もあれば、片目だけに起こる場合もあります。また、程度も人によってさまざまで、軽度の場合は目を開けづらいだけですが、重度になると目を全く開けられなくなることもあります。
眼瞼下垂は、見た目の問題だけでなく、視野が狭くなることで日常生活にも影響を及ぼします。例えば、本を読むときに目を細めないと文字が見えにくかったり、運転中に上まぶたが邪魔になったりと、さまざまな不便を感じることがあるでしょう。
眼瞼下垂の代表的な症状は、上まぶたが下がってきて目を開けづらくなることです。具体的には、以下のような症状があります。
・目を開けるのに力が必要になる
・目を開けていると疲れやすい
・上まぶたが重く感じる
・目を開けると眉毛が上がる(代償性眉挙上)
・視野が狭くなる
・目が小さく見える
これらの症状は、朝起きたときに特に強く感じることが多いようです。また、疲れているときや、長時間目を使った後にも症状が悪化しやすいと言われています。
眼瞼下垂が進行すると、目を開けるのがとても困難になります。重度の場合は、上まぶたが完全に下がってきて、目を全く開けられなくなることもあるのです。そうなると、視野が大きく狭くなり、日常生活に大きな支障をきたすことになります。
また、眼瞼下垂は見た目の印象にも影響を与えます。目が小さく見えたり、目つきが悪く見えたりして、コンプレックスに感じる人もいるでしょう。特に、片目だけ眼瞼下垂が起こると、左右の目の大きさが違って見えるため、アンバランスな印象を与えてしまうことがあります。
眼瞼下垂は、放置していると症状が徐々に悪化していきます。気になる症状があれば、早めに眼科を受診して、適切な治療を受けることが大切です。