眼瞼下垂は男性でも起こるものなの?

この記事では、男性の眼瞼下垂(がんけんかすい)について詳しくお話ししたいと思います。

眼瞼下垂って、聞いたことありますか?女性に多い疾患だと思っている人も多いかもしれませんが、実は男性でも起こることがあるんです。

でも、眼瞼下垂ってどんな症状なのか、どうして起こるのか、よくわからないですよね。私も最初はよくわかりませんでした。

そこで、この記事では、眼瞼下垂とはどんな状態なのか、男性の眼瞼下垂の原因は何なのか、そして治療法にはどんなものがあるのかを、わかりやすく解説していきたいと思います。

男性の皆さん、もしかしたら自分も眼瞼下垂かもしれないと思った人もいるかもしれません。でも、大丈夫です。しっかりと理解して、適切な治療を受ければ、きっと改善できるはずです。

※詳しい内容については必ず医師に確認するようにしてください。当記事内容のみを持って手術・治療を判断しないようにしてください。
 

眼瞼下垂とは?

眼瞼下垂(がんけんかすい)という言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、具体的にどのような状態を指すのでしょうか。眼瞼下垂は、上まぶたが下がってきて、目を開けづらくなる症状のことを言います。老化や疲労、神経の異常などが原因で起こることが多いとされています。では、もう少し詳しく見ていきましょう。
 

眼瞼下垂の定義


眼瞼下垂とは、上まぶたが下がってきて、目を十分に開けられなくなる状態のことを指します。上まぶたには、目を開けるための筋肉である挙筋(きょきん)があります。この挙筋が衰えたり、神経の異常で動きが悪くなったりすると、上まぶたが下がってきて、眼瞼下垂が起こるのです。

眼瞼下垂は、両目に起こる場合もあれば、片目だけに起こる場合もあります。また、程度も人によってさまざまで、軽度の場合は目を開けづらいだけですが、重度になると目を全く開けられなくなることもあります。

眼瞼下垂は、見た目の問題だけでなく、視野が狭くなることで日常生活にも影響を及ぼします。例えば、本を読むときに目を細めないと文字が見えにくかったり、運転中に上まぶたが邪魔になったりと、さまざまな不便を感じることがあるでしょう。
 

眼瞼下垂の症状


眼瞼下垂の代表的な症状は、上まぶたが下がってきて目を開けづらくなることです。具体的には、以下のような症状があります。

・目を開けるのに力が必要になる
・目を開けていると疲れやすい
・上まぶたが重く感じる
・目を開けると眉毛が上がる(代償性眉挙上)
・視野が狭くなる
・目が小さく見える

これらの症状は、朝起きたときに特に強く感じることが多いようです。また、疲れているときや、長時間目を使った後にも症状が悪化しやすいと言われています。

眼瞼下垂が進行すると、目を開けるのがとても困難になります。重度の場合は、上まぶたが完全に下がってきて、目を全く開けられなくなることもあるのです。そうなると、視野が大きく狭くなり、日常生活に大きな支障をきたすことになります。

また、眼瞼下垂は見た目の印象にも影響を与えます。目が小さく見えたり、目つきが悪く見えたりして、コンプレックスに感じる人もいるでしょう。特に、片目だけ眼瞼下垂が起こると、左右の目の大きさが違って見えるため、アンバランスな印象を与えてしまうことがあります。

眼瞼下垂は、放置していると症状が徐々に悪化していきます。気になる症状があれば、早めに眼科を受診して、適切な治療を受けることが大切です。

男性の眼瞼下垂の原因

男性の眼瞼下垂は、女性と比べると少ないと言われていますが、決してまれな症状ではありません。男性の眼瞼下垂の原因は、大きく分けて先天性のものと後天性のものがあります。後天性の原因としては、加齢による筋肉の衰えが最も多いとされています。ここでは、男性の眼瞼下垂の主な原因について詳しく解説していきます。

 

先天性の眼瞼下垂


先天性の眼瞼下垂は、生まれつき上まぶたを持ち上げる筋肉(挙筋)が十分に発達していないために起こります。先天性の眼瞼下垂は、男女問わず起こりますが、男性では比較的まれと言われています。

先天性の眼瞼下垂の症状は、乳幼児期から現れることが多いです。両目に起こる場合もあれば、片目だけに起こる場合もあります。程度も人によってさまざまで、軽度の場合は目を開けづらいだけですが、重度になると目を全く開けられなくなることもあります。

先天性の眼瞼下垂は、放置していると視力の発達に影響を及ぼすことがあります。特に、片目だけ眼瞼下垂がある場合は、弱視(斜視弱視)になるリスクが高いと言われています。弱視とは、片目の視力が十分に発達しないために、両目の視力に差が生じる状態のことです。

先天性の眼瞼下垂は、早期発見・早期治療が大切です。乳幼児健診などで眼瞼下垂が見つかった場合は、速やかに眼科を受診し、適切な治療を受けることが重要です。治療には、手術療法が主に用いられます。手術では、上まぶたを持ち上げる筋肉を短縮したり、余分な皮膚を取り除いたりすることで、目を開けやすくします。

先天性の眼瞼下垂は、遺伝的な要因が関係していることもあります。親や兄弟に眼瞼下垂がある場合は、子どもも眼瞼下垂になるリスクが高いと言われています。ただし、遺伝するからと言って必ず眼瞼下垂になるわけではありません。
 

外傷による眼瞼下垂


外傷による眼瞼下垂は、事故やケガなどで上まぶたを持ち上げる筋肉(挙筋)が損傷することで起こります。交通事故や転倒事故、スポーツ中の事故などが主な原因です。

外傷による眼瞼下垂は、片目に起こることが多いですが、両目に起こることもあります。症状は事故の程度によってさまざまで、軽度の場合は一時的な眼瞼下垂で済むこともありますが、重度の場合は永続的な後遺症として残ることもあります。

外傷直後は、上まぶたの腫れや内出血、痛みなどの症状が現れます。これらの症状は、時間とともに改善していきますが、眼瞼下垂が残ることがあります。特に、挙筋が完全に断裂してしまった場合は、自然回復は難しく、手術が必要になります。

外傷による眼瞼下垂の治療は、保存療法と手術療法に分けられます。保存療法では、ステロイド剤の投与や、冷却療法などを行い、症状の改善を図ります。一方、手術療法では、断裂した挙筋を縫合したり、筋肉を移動させたりすることで、上まぶたの位置を調整します。

外傷による眼瞼下垂は、事故の予防が何より大切です。交通事故やスポーツ中の事故を防ぐために、安全運転やプロテクターの着用などを心がけましょう。また、事故にあってしまった場合は、早めに眼科を受診し、適切な治療を受けることが重要です。

外傷による眼瞼下垂は、男性に多いと言われています。これは、男性の方が事故に遭う機会が多いためと考えられます。特に、スポーツ中の事故は男性に多く、ラグビーや柔道、ボクシングなどの競技で発生することが多いようです。
 

男性の眼瞼下垂の治療法

男性の眼瞼下垂の治療法は、原因によって異なります。先天性の眼瞼下垂には手術療法が主に用いられ、後天性の眼瞼下垂には、重症度に応じて手術療法やボトックス注射が選択されます。ここでは、それぞれの治療法について詳しく解説していきます。

 

眼瞼下垂の手術


眼瞼下垂の手術は、上まぶたを持ち上げる筋肉(挙筋)を短縮したり、余分な皮膚を取り除いたりすることで、目を開けやすくする治療法です。手術は局所麻酔で行われることが多く、日帰りで終えることができます。

手術の方法は、眼瞼下垂の原因や程度によって異なります。先天性の眼瞼下垂では、挙筋が十分に発達していないため、筋肉を短縮することで上まぶたの位置を調整します。一方、後天性の眼瞼下垂では、加齢によって伸びた皮膚を切除し、たるみを取り除くことで、上まぶたの位置を改善します。

手術の際は、まず上まぶたの皮膚に切開を加えます。その後、挙筋を確認し、必要な処置を行います。筋肉を短縮する場合は、筋肉を一部切除し、縫合します。皮膚を切除する場合は、余分な皮膚を切り取り、縫合します。手術の所要時間は、30分から1時間程度です。

手術後は、上まぶたの腫れや内出血、痛みなどの症状が現れます。これらの症状は、時間とともに改善していきますが、完全に治るまでには2~3週間ほどかかります。手術後は、眼帯やアイスパックで患部を冷やし、安静にすることが大切です。

手術の効果は、術後すぐに現れます。上まぶたが持ち上がり、目を大きく開けられるようになります。ただし、手術の効果は永続的なものではなく、加齢とともに再び眼瞼下垂が起こる可能性があります。その場合は、再手術が必要になることもあります。

手術の合併症としては、感染症や瘢痕形成、術後の違和感などがあります。また、まれに、手術によって眼瞼の形が変わってしまうこともあります。手術前に、医師とよく相談し、メリットとデメリットを理解した上で、手術を選択することが大切です。
 

ボトックス注射


ボトックス注射は、ボツリヌス毒素を用いて、上まぶたの筋肉を弱める治療法です。ボツリヌス毒素は、筋肉の収縮を抑制する作用があり、眼瞼下垂の改善に役立ちます。ボトックス注射は、局所麻酔で行われ、注射から効果が現れるまでに2~3日ほどかかります。

ボトックス注射は、軽度から中等度の眼瞼下垂に対して効果的です。特に、加齢による眼瞼下垂では、皮膚のたるみよりも筋肉の衰えが原因であることが多いため、ボトックス注射が選択されることがあります。また、手術の効果が不十分だった場合や、手術を望まない場合にも、ボトックス注射が用いられます。

ボトックス注射の手順は、まず患部の皮膚を消毒し、注射部位をマーキングします。その後、細い注射針を使って、ボツリヌス毒素を上まぶたの筋肉に注入します。注射の際は、筋肉の収縮を確認しながら、適量を注入することが大切です。注射の所要時間は、10分程度です。

注射後は、上まぶたの腫れや内出血、違和感などの症状が現れることがあります。これらの症状は、時間とともに改善していきます。注射後は、patient.infoに従って、上まぶたを冷やしたり、安静にしたりすることが大切です。

ボトックス注射の効果は、2~3日後から現れ始め、1週間ほどで最大になります。効果の持続期間は、個人差がありますが、通常3~4ヶ月程度です。効果が切れた場合は、再度注射を行うことで、効果を維持することができます。

ボトックス注射の合併症としては、眼瞼下垂の悪化や、眼瞼の異常感覚、ドライアイなどがあります。また、まれに、アレルギー反応を起こすこともあります。注射前に、医師とよく相談し、メリットとデメリットを理解した上で、注射を選択することが大切です。

ボトックス注射は、手術と比べると侵襲性が低く、手軽に受けられる治療法です。しかし、効果は一時的なものであり、永続的な効果を期待することはできません。また、保険適用外の治療であるため、費用がかかることにも注意が必要です。

まとめ

眼瞼下垂は、男性でも起こりうる疾患であり、先天性のものと後天性のものがあります。先天性の眼瞼下垂は、生まれつき上まぶたを持ち上げる筋肉が弱いために起こり、後天性の眼瞼下垂は、加齢や外傷などが原因で起こります。

眼瞼下垂は、放置していると視野が狭くなったり、目の見た目が悪くなったりと、日常生活に支障をきたすことがあります。また、片目だけ眼瞼下垂が起こると、左右の目の大きさが違って見えるため、アンバランスな印象を与えてしまうこともあるでしょう。

眼瞼下垂の治療法には、手術療法とボトックス注射があります。手術療法は、上まぶたを持ち上げる筋肉を短縮したり、余分な皮膚を取り除いたりすることで、目を開けやすくする方法です。一方、ボトックス注射は、上まぶたの筋肉を弱める作用のあるボツリヌス毒素を注射する方法です。

どちらの治療法にもメリットとデメリットがあるので、自分に合った方法を選ぶことが大切です。手術療法は、効果が長続きする反面、侵襲性が高く、合併症のリスクもあります。ボトックス注射は、手軽に受けられる反面、効果は一時的で、費用がかかります。

眼瞼下垂は、放置していても自然に治ることはありません。むしろ、症状が徐々に悪化していくことが多いです。気になる症状があれば、早めに眼科を受診して、適切な治療を受けることが大切です。

自分の目の状態を知り、必要な治療を受けることで、きっと目の悩みを解決できるはずです。眼瞼下垂で悩んでいる男性は、ぜひ眼科に相談してみてくださいね。



参考)
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