炭水化物は、ダイエットの大敵として長年悪者扱いされてきました。しかし、炭水化物は私たちの体にとってなくてはならない栄養素です。
炭水化物は、体内で消化吸収されてブドウ糖に分解されます。ブドウ糖は、脳や筋肉、臓器などのエネルギー源として使われます。特に、脳はエネルギー源としてブドウ糖に頼っており、不足すると集中力が低下したり、疲労感が溜まったりします。
炭水化物には、エネルギー源としての役割以外にも、以下のような役割があります。
・体内でのタンパク質の代謝を促進する
・脂質の代謝を円滑にする
・食物繊維を摂取することで、腸内環境を整える
炭水化物は確かに太りやすい栄養素ですが、太る原因は炭水化物だけではありません。 以下の要素も、体重増加に影響を与えます。
脂質の摂り過ぎ
糖質の摂り過ぎ
運動不足
睡眠不足
ストレス
炭水化物を控えたとしても、脂質や糖質を過剰に摂取したり、運動不足や睡眠不足が続いたりすれば、太ってしまいます。
炭水化物は、種類によって消化吸収速度や栄養価が異なります。
・消化吸収速度
白米や食パンなどの精製された炭水化物は、消化吸収速度が速く、血糖値を急上昇させます。玄米や全粒粉パンなどの未精製された炭水化物は、消化吸収速度が遅く、血糖値の上昇を緩やかにします。
・栄養価
精製された炭水化物は、ビタミンやミネラルなどの栄養素が少ない傾向があります。未精製された炭水化物は、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。自分の体質やライフスタイルに合わせた炭水化物を選ぶことが大切です。
運動量が多い人は、エネルギー源として炭水化物を多く摂取する必要があります。デスクワークなど、運動量が少ない人は、炭水化物の摂取量を控えめにすると良いでしょう。また、同じ炭水化物でも、食べ方によって血糖値の上がり方を抑えることができます。
野菜やタンパク質と一緒に食べる
ゆっくりよく噛んで食べる
一度に食べる量を控える
これらのポイントを意識することで、炭水化物を上手に食べることができます。